2016年09月26日

地で見つけこと

トラックの車輪に巻き込まれそうになる。バスは流石にゆっくりと追い越していく。恐さは同じだ。道路の脇は異物があったり、段差があったりして車輪を取られたら一巻の終わりである。一番怖いのは大型車に寄せられてガードレールに接触して崖下や荒磯の岩場に放り出されるのではないかと云う恐怖だ。そんなが考えられる箇所が限りなくある。真鶴道路沿いの135号線線は坂道が長く、アシストのバッテリーを消耗し、最後の熱海の前の伊豆山の峠を越えねばならない。アシスト自転車は長距離走行を想定していない。

ママチャリが標準なのだ。おまけにバッテリーの切れたアシスト自転車は普通の自転車よりペダルが重くなる。熱海の海岸に着いたのは1時半ごろだった。バッテリーは殆ど使い果たしていた。熱海に泊まるしかないが、ホテルを探すにもバッテリーの充電が必要で、自転車屋を探したが観光るのは大変だ。喫茶店で頼んでみようかと思いながら路地を通っていてバイク店修理店を見つけ、不躾も弁えず事情を話して充電して貰えないか頼んでみた。

お店のご主人は快く承知してくれた。本当に有り難かった。充電時間は2時間以上かかる。余り長い時間掛っては迷惑だろうと思って半分ぐらいの充電でもいいだろうと踏んでいた。喫茶店で時間をつぶしながら、考えた。熱海のホテルに泊まるより網代の兄の処に泊めて貰おうという気持ちになっていた。今日はホテルに一人で居たくなかった。何か無性に兄に会いたくなり、電話をしてみた。事情を知った兄は呆れ気味の応対であったが、待っていると云ってくれた。1時間程度でバイク屋に戻ると充電は50%程度であったが網代までなら大丈夫だろうと思って、お礼をしようとしたがどうしてもいいという。私にとっては地獄に仏だったのでお礼を受け取って欲しかったが、受け取ってくれなかった。本当に仏だった。更に親切に網代までにトンネルが3つあって長いトンネルには脇道があると教えてくれた。

平塚から熱海まで約26キロ、熱海から網代まで11キロ。4時には着くだろうと思った。しかし、熱海から多賀に出るのに長い坂道があり、偶々数台の観光バスが後ろに付いた。対向車線が混んでいるので追い越しが出来ないようだ。頼りくなくヨタヨタ走る自転車が怖くて追い越せないようだ。私は自転車をガードレールにくっ付くほど寄せて停止して、バスをやり過ごした。また、網代駅から網代山の兄の家まで坂道の連続でバッテリーは目的地の500メートル前で尽きた。急坂をアシスト自転車を押して上がるのは大変だった。バッテリーの切れたアシスト自転車の負荷がこんなに重いとは知らなかった。息も絶え絶えに坂の上を見ると兄が道路の落ち葉を掃いていた。バカな弟が一向に上って来ないのを何してんだ?と立ち止まって見ている。


Posted by でもご両親のこ at 13:22│Comments(0)
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